腰椎すべり症に限らず、ヘルニアでも坐骨神経痛でも脊柱管狭窄症でも同じ湿布と痛み止めを処方されるケースがほとんどですよね。
「その痛みはすべり症のように変形が原因です。」と言われても処方されるのは湿布と痛み止めです。
本当に変形が原因なら手術しないと治らないですよね。
変形が治る湿布や飲み薬はないですよね。
すべり症はそのほとんどが腰椎に発症するので今回は腰椎すべり症についてお話しています。
その定義は「1つの椎骨(腰椎の骨)が尾側(お尻側)の椎骨に対して前方(お腹の方)へすべった状態」となっています。
どれだけ前にすべっているのかで1~4度の程度分類と原因から見た分類があります。
【原因から見た分類】
① 先天的な形成異常に基づいて起こる腰椎5番の高度なすべり症
② 脊椎分離すべり症
③ 椎間板や椎間関節などの可動部分の変性による変性脊椎すべり症
④ 外傷性すべり症
⑤ 悪性腫瘍や感染など骨破壊による病的脊椎すべり症
当院にお見えの方は③の変性すべり症が主ですので、そのことについてお話しています。
40歳以降の女性に多くみられ、そのようなことから女性ホルモンの分泌に関係があるのでは?とも言われています。
多くの場合、腰椎4番の変性すべり症、脊柱管狭窄症の代表的な原因疾患の1つです。
【症状】
・下肢(脚)の疼痛(痛み)やしびれ
・間欠性跛行(脊柱管狭窄症の代表的な症状です)
・両下肢の脱力感
・会陰部のしびれや熱感
・膀胱直腸障害(残尿感、頻尿、便秘など)
などがあります。
すべっている腰椎が湿布や飲み薬はもちろん整体などの手技で元に戻ることはありません。
でも、すべり症と言われても痛みやしびれのない生活を送られている方もいらっしゃいます。
そのような方はすべり症(変形)が治っているわけではありません。
ですからすべり症といわれても、諦めないでください。
痛みやしびれのない生活を送れる可能性は残っています。
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